活動報告

第56回日本口腔インプラント学会学術大会に参加・レクチャー講師として登壇しました

今回の活動について

2026年9月18日(金)〜20日(日)、東京国際フォーラムで開催された「第56回日本口腔インプラント学会学術大会」に、橋口歯科赤坂 理事長の橋口隼人が参加しました。

学術発表や講演を聴講するとともに、9月20日にはOSSTEM JAPANブースにてレクチャー講師として登壇。「削るドリリングから広げるドリリングへ ― CAS 2 Kitが広げる臨床の可能性と適応症 ―」をテーマに、上顎洞に関わるインプラント治療やCAS 2 Kitの臨床応用について講演しました。

1.第56回日本口腔インプラント学会学術大会に参加

2026年9月18日から20日までの3日間、東京国際フォーラムにて「第56回日本口腔インプラント学会学術大会」が開催されました。

今回の大会テーマは、「国民から信頼される口腔インプラント治療 ― 健康寿命延伸に果たすインプラントの役割 ―」です。

インプラント治療の基礎から新しい治療技術まで幅広いテーマが取り上げられるとともに、超高齢社会における口腔機能の維持・向上や、インプラント治療が果たす役割について考える学術大会となりました。

橋口は3日間を通じて学術発表や講演を聴講し、日々のインプラント診療につながる知識や考え方について学びました。

東京国際フォーラムに設置された第56回日本口腔インプラント学会学術大会の大会名・テーマ・会期を記した案内看板

2026年9月18日〜20日、東京国際フォーラムで開催された第56回日本口腔インプラント学会学術大会に参加しました。

2.OSSTEM JAPANブースでレクチャー講師として登壇

9月20日(日)には、OSSTEM JAPANブースにて橋口がレクチャー講師として登壇しました。

講演テーマは、「削るドリリングから広げるドリリングへ ― CAS 2 Kitが広げる臨床の可能性と適応症 ―」です。

CAS 2 Kitを用いた骨へのアプローチや、上顎洞底挙上術(サイナスリフト)への応用について、自身の臨床例や研究報告を交えながら解説しました。

講演後には参加された先生方から質問もいただき、実際の症例でどのように活用するのか、どのような症例で適応を検討するのかについて意見を交わしました。

OSSTEM JAPANのレクチャー案内。9月20日13時から橋口隼人がCAS 2 Kitをテーマに講演
9月20日13時より、OSSTEM JAPANブースにてCAS 2 Kitをテーマにしたレクチャーを担当しました。
第56回日本口腔インプラント学会学術大会のOSSTEM JAPANブースで行われたレクチャーの様子
OSSTEM JAPANブースでレクチャー講師として登壇し、参加された先生方と臨床での活用について意見を交わしました。

3.CAS 2 Kitと上顎洞へのアプローチ

上顎の奥歯の上方には「上顎洞」と呼ばれる空洞があります。

上顎の奥歯にインプラント治療を行う場合、上顎洞との位置関係や残っている骨の高さ・形によって、通常のインプラント埋入とは異なる処置を検討することがあります。

骨の高さが不足している場合には、症例に応じてサイナスリフトなどの上顎洞に対する処置を検討する場合があります。

今回の講演では、こうした上顎洞周囲の症例に対してCAS 2 Kitをどのように活用するのか、骨へのアプローチや器具の特性を踏まえて解説しました。

OSSTEM JAPANブースのモニター横で橋口隼人がレクチャーを行い、参加者が聴講している様子

CAS 2 Kitの臨床での活用や適応症について、臨床例と研究報告を交えながらお話ししました。

症例に応じた治療方法を選択することが重要

インプラント治療では、特定の器具や術式を使用すること自体が目的ではありません。

患者様ごとに顎の骨の量や形、上顎洞との位置関係、インプラントを埋入する位置などが異なるため、事前の診査・診断をもとに治療方法を検討することが重要です。

CAS 2 Kitについても、それぞれの症例に対してどのように活用するのか、適応をどのように判断するのかという臨床的な考え方を中心にお伝えしました。

今回の学会・講演で取り上げた主な内容

4.GBR・抜歯即時埋入・医科歯科連携など幅広いテーマを学ぶ

自身の講演だけでなく、橋口が師事する洪性文先生をはじめ、Hong Connectの先生方による学術発表や講演も聴講しました。

学会では、GBR(骨造成)、抜歯即時埋入、上顎洞に関わるインプラント治療、インプラント周囲組織の管理など、日々の診療につながるさまざまなテーマが取り上げられました。

GBRは、インプラントを希望する部位の骨の幅や量が不足している場合に検討される骨造成方法の一つです。

また、抜歯即時埋入は、症例によって歯を抜いた部分へ同日にインプラントを埋入する治療方法です。どちらもすべての患者様に行う治療ではなく、骨や歯ぐき、感染の状態などを確認したうえで適応を判断します。

さらに、上顎洞は歯科だけでなく耳鼻咽喉科とも関係する領域であることから、耳鼻咽喉科と歯科の連携についての発表もありました。

一つの診療科だけで考えるのではなく、症例によっては他分野の医療機関と連携しながら治療を検討することの重要性についても理解を深めました。

洪性文先生によるテーブルクリニックを聴講

学会期間中には、洪性文先生によるテーブルクリニックにも参加しました。

上顎洞へのアプローチをはじめ、症例ごとにどのような点を確認し、どの治療方法を選択するのかについて学びました。

治療手技だけではなく、その手技を選択するまでの診断や臨床判断について直接学ぶ貴重な機会となりました。

5.恩師や多くの歯科医師との交流

会場では、橋口がサイナスリフトの基礎からご指導いただき、現在のインプラント臨床の礎となる多くのことを教えていただいた小林文夫先生ともお会いすることができました。

また、洪性文先生をはじめとするHong Connectの先生方や、日頃から交流のある多くの先生方とも意見交換を行いました。

学術講演から知識を得るだけでなく、臨床経験を持つ歯科医師同士で直接意見を交わし、それぞれの考え方に触れることも、学会参加の大切な学びの一つです。

学会期間中のHong Connect懇親会に参加したメンバーが屋外で撮影した集合写真

Hong Connectの皆さまと、懇親会を通じて交流を深めました。

東京国際フォーラムの学会展示会場で小林文夫先生をはじめ参加者と撮影した集合写真

サイナスリフトの基礎をご指導いただいた小林文夫先生をはじめ、お世話になっている先生方との記念撮影です。

6.インプラント治療をご検討の方へ|骨や上顎洞の状態に合わせた治療計画

橋口歯科赤坂では、インプラント治療を行う際、歯が失われた部分だけを見るのではなく、顎の骨の量や形、歯ぐき、噛み合わせ、周囲の歯、神経や上顎洞などの位置関係を確認しながら治療計画を立てることを大切にしています。

患者様によって骨や周囲組織の状態は異なるため、通常のインプラント治療が可能な場合もあれば、サイナスリフトやGBRなどの追加処置を検討する場合もあります。

上顎の骨が少ない場合はサイナスリフトを検討することがあります

上顎の奥歯では、上顎洞の位置によってインプラントを支えるための骨の高さが不足している場合があります。

その場合には、歯科用CTなどで骨や上顎洞の状態を確認し、必要に応じてサイナスリフトなどの治療方法を検討します。

すべての患者様に同じ処置が必要になるわけではなく、骨の量や形、上顎洞との位置関係、インプラントを埋入する位置などを確認したうえで治療方法を判断します。

骨の幅や量が不足している場合はGBRを検討することがあります

インプラントを希望する部位の骨の幅や量が不足している場合には、GBR(骨誘導再生法)と呼ばれる骨造成を検討することがあります。

GBRは単に骨を増やすことが目的ではなく、最終的な人工歯の位置からインプラントをどこへ埋入するのかを考え、そのために必要な骨の環境を整えることを目的とした治療方法の一つです。

抜歯と同時にインプラントを埋入できる場合もあります

症例によっては、歯を抜いた部分へ同日にインプラントを埋入する「抜歯即時インプラント」を検討できる場合があります。

ただし、骨や歯ぐきの状態、感染の有無などによって適応は異なります。

治療期間だけを基準にするのではなく、診査・診断を行ったうえで、それぞれのお口の状態に適した治療時期や方法を検討することが大切です。

CTで骨や上顎洞など周囲の構造を確認します

インプラント治療を検討する際には、歯科用CTなどを用いて、顎の骨の量や形、神経、上顎洞など周囲の構造を確認します。

こうした情報をもとに、インプラントの位置や方向、追加処置の必要性などを検討します。

7.講師として伝え、受講者として学んだ経験を日々の診療へ

今回の学術大会では、OSSTEM JAPANブースで講師として自身の臨床経験や考え方を歯科医師へ共有する一方、多くの学術発表や講演を聴講し、受講者として新たな知識を学ぶ機会にも恵まれました。

講師として内容を整理して伝えることも、他の歯科医師の症例や研究から学ぶことも、自身の診断や治療計画を改めて見直す機会になります。

今回の学会で得たサイナス治療、GBR、抜歯即時埋入、医科歯科連携などに関する知識や新たな視点も日々の診療へ活かし、患者様一人ひとりのお口の状態に合わせたインプラント治療をご提案できるよう、今後も研鑽を重ねてまいります。

インプラント治療や、骨が少ない場合の治療方法についてご不安な点がございましたら、お気軽にご相談ください。

監修者情報

監修:橋口 隼人
橋口歯科赤坂 理事長
OSSTEM Implant Japan Instructorとして講師活動を行うほか、国内外の学会・研修会に参加し、インプラント・口腔外科分野を中心に継続的な研鑽を重ねています。

講師・活動

Hong Connect
PaDaWaN_DSG
OSSTEM Implant Japan

所属学会・団体

・公益社団法人 日本口腔外科学会
・一般社団法人 日本有病者歯科医療学会
・一般社団法人 日本顎顔面インプラント学会
・公益社団法人 日本口腔インプラント学会
・European Association for Osseointegration(EAO)
・Osseointegration Clinical Academy of Japan(OJ)
・特定非営利活動法人 日本歯周病学会
・日本臨床歯周病学会
・公益社団法人 日本顎咬合学会

医院情報

橋口歯科赤坂
〒107-0052 東京都港区赤坂4-15-1 ONE AOYAMA(旧:赤坂ガーデンシティ)B2F
TEL:03-5573-8241
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