インプラント

インプラント治療とは

顎の骨にチタン製の人工歯根(インプラント体)を埋め込み、それを支えにして人工歯を装着・固定して、失われた歯を再構築する治療法です。
骨を支えにして単体で固定され、一本一本が自立しているため健康な他の歯を削ったり負担をかけることはありません。歯茎のラインや歯の色や形も天然歯と同等で審美性が高く、噛む力がしっかりと取り戻せます。
一方、歯根から再構築させるため、精密検査や外科手術、場合によっては骨を増やす処置など処置段階が多く治療期間も長くなります。

インブラント治療とは

主な治療方法との比較

インプラント

保険の適用
保険は適用されません。全額自由診療となります。
通院回数
およそ4~10回の通院と2~3回の手術で完了します。
1次手術の後に、上顎3〜6か月・下顎2〜4ヶ月ほどの治癒期間が必要です。

入れ歯

失われた歯を、取り外しができる人工歯で補います。歯の本数や位置により、部分入れ歯・総入れ歯が選択でき、保険適用から自由診療の範囲まで、様々な種類や素材が選べます。ブリッジやインプラントと比べて費用・治療期間ともに負担が軽いのが特徴です。

保険の適用
材質により、自由診療と保険適用に分かれます。
通院回数
およそ4回の通院で入れ歯の作製は完了します。
その後、微調整のために通院が必要です。
デメリット
・かむ力が本来の30~40%に減少。
・異物感や発音や味覚への影響。
・歯磨きのほか、入れ歯の洗浄が必要。
・定期的な通院が必要。

ブリッジ

失われた歯を、隣接する健康な歯と歯の間に橋を渡すように、一体化した人工歯冠で補います。安定性が高くかむ力も十分に再現でき、治療期間も比較的に短くすることができます。保険適用から自由診療の範囲まで、様々な素材が選べます。

保険の適用
材質により、自由診療と保険適用に分かれます。
通院回数
およそ2~3回の通院で装着が完了します。
デメリット
・両側の健康な歯を削る必要がある。
・人工歯冠との境目や隙間の手入れが必要。
・歯科医院での定期的なメンテナンスが必要。
・修理や土台の歯の治療に全体の撤去が必要。

インプラントのメリット・デメリット

メリット

  • 骨を支えにして単体で固定されるので、一本一本が自立しているため健康な他の歯を削るなどの負担をかけることはありません。
  • 歯茎の立ち上がりや歯の色や形も天然歯と近い状態に、審美性が高い治療を行う事ができます。
  • しっかりとした固定が取れたインプラントの上に人工歯を装着することにより、ご自身の元の歯と同じ様な噛む力など機能的に優れた治療を行う事ができます。
  • 歯を失うと噛み合わせのバランスが崩れ、お口の中はもちろんの事、首こりや肩こりなどの筋肉の問題や、うまく噛めない事による消化不良などのお身体の問題が生じる事があります。それらを改善し、お口の中から健康を増進する事ができます。

デメリット

  • 保険適用外となり全額自由診療となるため、他の治療と比べると費用がかかります。
  • 歯根から再構築させるため、精密検査や外科手術、場合によっては骨を増やす処置など処置段階が多く、治療期間が長くかかる事があります。
  • 麻酔の工夫などで痛みはほぼないですが、インプラントを骨の中に埋める手術を受けていただく必要があります。
  • インプラント治療終了後は、他の歯と共に定期的なメンテナンスをする必要があります。メンテナンスでは、インプラントの定着状態や、被せ物や噛み合わせの状態などをチェックし、必要に応じた処置が行われます。
  • 歯ブラシなど管理がうまくできないと、歯周病と同様にインプラント周囲炎という炎症を起こしてしまう事があります。ご自身の日々のセルフケアと定期的な歯科医院でのメンテナンスが重要です。

治療の流れ

虫歯や歯周病や事故などで、どうしても健康な歯やお口の中の環境を維持できなくなる事もあります。
もし、歯を抜いたり失ったりしそうになったらどうしたら良いか。
治療方針の一つとして、顎の骨にチタン製の人工歯根(インプラント体)を埋め込み、
それを支えにして人工歯を装着・固定して、失われた歯を再構築するインプラント治療という方法があります。

カウンセリング(無料)

1カウンセリング(無料)

インプラント治療とはどの様な治療なのか、治療方針のご相談、治療費・治療期間などに関して説明し、カウンセリングを行います。
心配なことや不安なことなどありましたらお伝えください。

精密検査

2精密検査

口腔内写真やレントゲン撮影・CT撮影・噛み合わせの確認などによる精密な診査診断を行います。

治療計画の説明

3治療計画の説明

検査結果をもとに、治療方法・術式・期間・費用をご提案します。

治療へ

4治療へ

治療内容に関しましては、下記インプラント治療専用ページにてご確認ください。

インプラント手術の流れ

1精密検査

口腔内写真・X線検査・CT検査・かみ合わせの確認などによる精密な診査診断をおこないます。

CT検査によって、通常のX線では正確に確認できない骨質・骨の高さ・骨の形状・神経管の位置や、インプラント埋入部位の骨の状態などを細部まで撮影することが可能です。このCTデータをもとに、より正確な診断と精密なシミュレーションの検討を重ね、インプラント体の埋入位置や角度を正確に反映するのに有効な「サージカルガイド」を作製することで、より高度かつ安全な手術をご提供できることを目指しております。

説明風景

2治療計画の説明

検査結果をもとに、治療方法・術式・期間・費用をご提案します。

31次手術〈下部構造(インプラント体)の埋め込み〉

インプラント体で歯根を再構築します。歯茎を切開し、埋入部の顎の骨にドリルで穴をあけ、インプラント体を埋め込みます。
※血圧・脈拍・心電図・酸素分圧などの全身状態の管理のもと、局所麻酔を用い手術をおこないます。

4縫合・治癒期間

埋め込まれたインプラント体を覆うように歯茎を縫合します。
インプラント体が骨としっかり結合して安定するまで、上顎で3〜6ヶ月、下顎で2〜4ヶ月の治癒期間を設けます。
※治癒期間は年齢や骨の質などにより、個人差があります。

62次手術〈口の中と交通させるフタの交換〉

インプラント体の上部を口腔内と交通させるために、歯茎を再切開します。インプラント体の上部に、人工歯を連結させるためのアバットメントを装着します。

7治癒期間

歯茎が治癒するまで1〜3週間が必要です。

8型取り

アバットメント上部に装着する、人工歯を作製するためのお口全体の型取りをおこないます。

9上部構造(人工歯)の装着

完成した上部構造(人工歯)をアバットメントに装着します。

安全・安心な手術をおこなうために

■専門医による麻酔管理と安全体制

歯科麻酔医との連携により、通常の局所麻酔の他にも、不安の強い方や痛みに敏感な方、高血圧や糖尿病をはじめとする全身疾患の不安をお持ちの方は、静脈内鎮静法を併用して手術を受けていただくことが可能です。脈拍・血圧・心電図・呼吸などの麻酔管理に必要な項目をリアルタイムで把握する「生体情報モニター」以外にも、AED・緊急薬剤・酸素・蘇生キットの全てを完備して、安心・安全な手術をご提供できることを目指しております。

■チタンのアレルギーにおける安全性

インプラント体の材料に採用されているチタンは、きわめて生体親和性が高く、骨と結合する特徴があります。人体に異物と認識されにくいため、一旦骨と結合すると、人体の一部として体内に存在できる金属ですので、アレルギーの心配はほとんどありません。

当院のインプラント~特殊なオプション手術~

当院のインプラント~特殊なオプション手術~

当院では、インプラント専門の歯科医師でありインプラントメーカーのトレーナーも務めている理事長が、高度な治療をご提供しています。
以下のようなオプション手術も可能です。

全顎インプラント

上顎・下顎の歯を全部失ってしまったという方や、虫歯や歯周病により多くの歯を失ったという方に対し、すべてをインプラントによって再構築するという難易度が高い歯科治療です。
新しい機器を駆使して精密な検査・診断を行い、患者様の状態をしっかり確認し、オーダーメイドの治療計画を立てます。
噛み合わせや顎の動きなど機能面もしっかり再現できますが、治療期間が長期にわたり、費用も高額になります。

メリット

  • 審美性を高められる
  • 顎骨の痩せを防げる

デメリット

  • 治療費用が高い
  • 治療に対応している歯科医院が限られる
治療期間
1年~2年程度 
※個人差あり
治療回数
12~24回 
※個人差あり
費用
2,000,000円(税込)場合によって変動あり

審美インプラント

インプラントは大幅な機能性の向上を実現しますが、前歯については併せて「見た目の美しさ」を大切にする方もいらっしゃいます。
審美インプラントは、セラミックを用いたり歯茎を整えたりし、前歯の審美性向上を実現するワンランク上のインプラント治療です。
前歯は骨が薄く歯茎が下がりやすいなどのリスクもあるため、審美インプラントの治療には医師の高度なスキルや知識が求められます。当院の医師は、高度な審美インプラントにも厚く対応しています。お気軽にご相談ください。

メリット

  • 自分の歯と変わらずに使える
  • 審美性に優れている

デメリット

  • 術後はメンテナンスが必要になる
  • 治療に対応している歯科医院が限られる
治療期間
1年程度 
※個人差あり
治療回数
15~20回程度 
※個人差あり
費用
1,000,000円(税込)
※状態によって変動あり

サイナスリフト

インプラントを施術するにあたっては、インプラントを支える顎の骨が不十分で治療ができないというケースがあります。

そのようなときは、「サイナスリフト」(上顎洞挙上術)と呼ばれる骨造成手術を行うことで骨量を増やし、インプラント治療を行うことが可能です。

メリット

  • 骨が薄い場合でもインプラント治療が可能になる
  • 広範囲の骨造成が可能で、複数のインプラントを埋めることができる

デメリット

  • 手術範囲が広いため、痛みや腫れが出やすい
  • 高額な費用がかかる
治療期間
3~6ヶ月 
※個人差あり
治療回数
10~20回程度 
※個人差あり
費用
150,000円(税込)
※場合によって変動あり

インプラントのケアについて

治療中のケア

インプラント治療には、症例により異なりますが通常4〜10回の通院と2〜3回の手術が必要となります。
さらに手術と手術の間には上顎で3〜6カ月、下顎では2〜4カ月ほどの治癒期間が必要となります。この間、特に手術後のケアは以下の通りです。

1次手術後

〔A〕ご注意


●手術後症状として痛み・腫れ・出血・鼻症状・皮下出血(青あざ)・しびれが出ることがあります。適切なお薬(鎮痛薬および抗菌薬)を内服します。
●出血が気になる場合は、お渡しした清潔な綿やガーゼなどを患部に圧迫させるよう10〜15分くらい強くかんでください。
●鎮痛薬は痛みがあるときに、抗菌薬は処方した分飲みきりで飲んでください。

〔B〕ひかえて頂きたい事
(傷の治りが遅くなります)

●2〜3日はお酒・運動を避け、体を休めるようにしてください。
●出血が止まらなくなりますので、1週間くらいは強いうがいは避け、鼻は強くかまないようにしてください。
●歯ブラシやお食事が患部に直接ふれないように注意してください。
●タバコはインプラント部や周囲組織に悪影響を及ぼしますのでおやめください。
●手術後2〜3日は長いお風呂は避けてください。(シャワーは可)

〔C〕食事について
(インプラント部位)

●なるべく柔らかい物(煮た物・豆腐・野菜ジュースなど)を摂るようにしてください。
●入れ歯をいれなくてもいい状況の時には入れないでください。就寝時には必ず外して歯肉を休めるようにしてください。
●熱い物・辛い刺激のある物・コーヒーなどは避けてください。
●引きちぎる力がかかる食べ物は避けてください。

2次手術後

〔D〕仮歯が入ったら

●仮歯で固い物など強くかむことは、インプラントにひずみが生じることがあります。軟らかい物を食べるようにしてください。
●頬や唇をかむ場合もありますが慣れてきます。原因の1つとして顔の筋肉などが仮歯に合わないので、かんでしまうということが考えられます。
●慣れるまで、発音がしにくい事があります。不具合がありましたら、ご連絡ください。

インプラント治療後のケア

インプラント体や人工歯自体は虫歯にはなりませんが、天然歯が発症する歯周病と同様の「インプラント周囲炎」が周辺の歯茎に発症する可能性があります。インプラント周囲炎が進行すると顎の骨が吸収され、次第にインプラント体がぐらつき、最終的にはインプラント体撤去が必要になる場合もあります。毎日の丁寧な歯磨きと、歯科医院での定期メンテナンスでしっかりと予防することが可能です。

〔1〕毎日のお手入れ

天然歯と同様に毎日の歯磨きが不可欠です。歯周病予防のためにも、インプラントと歯茎の間を重点的に磨きましょう。

〔2〕歯科医院での定期メンテナンス

インプラント周辺の歯周組織の検査に加え、ブラッシング指導、歯垢・歯石の除去を行います。

よくある質問

治療について

A歯科医師は、手術中できるだけ痛みがないよう、局部麻酔をします。 広い範囲に数多くのインプラントを入れる場合や、特殊な手術の場合に痛みを軽減する様々な治療を 行なうこともあります。詳しくは、担当医にご相談ください。
A治療期間は患者さんの状態と治療計画によって異なります。 通常4〜6カ月かかります。詳細については担当医にご相談ください。
A顎の骨の成長が止まる時期を目安に18歳以上なら可能です。また、 年齢の上限はありませんが心臓病や糖尿病などの持病のある方、骨粗鬆症の治療をされている方は インプラント治療ができない場合があります。専門医が精密検査の結果をもとに判断いたします。

インプラントシステムについて

Aインプラントは純チタンでできています。これは、生体組織に適合しやすく、信頼性の高い材質です。人体に異物と認識されにくいため、一旦骨と結合すると、人体の一部として周囲組織に害を与える事なく体内に存在できる金属ですので、アレルギーの心配はほとんどありません。
Aインプラントは歯科医師による綿密な治療計画と適切なメンテナンスを行なうことにより、長い間期間にわたって、機能することが可能です。しかし、インプラントの周りに歯垢がついていた状態にしていると天然歯と同様に、歯周病のような状態をつくります、インプラントを長持ちさせるためには、毎日丁寧に歯磨きし、必ず歯科医院での定期診断を受けてください。
Aインプラント体(インプラントフィクスチャー)及び上部構造(人工歯)ともに5年補償となります。脱離物(インプラント体)をメーカ―の基準にて審査して認められた場合、再手術の際のインプラント体代は当医院が負担いたします。尚、手術費やその他必要な処置の費用は別途かかります。喫煙されている方は補償対象外になる場合がございます。上部構造は、当院での修理、再製する場合に限り、費用を当院で負担します。当院の補償期間中に別途治療した場合、かかった費用は負担できません。

A今日、世界中で100種類以上のインプラントシステムが存在し、日本国内では30種類以上が使われています。その中でも、当院では、臨床実績と論文など、多くの科学的根拠に裏付けられたシステムおよび当院が厳選したシステムを使用することにより、患者さまに最善の治療をご提案させていただいています。

【当院ご提案のシステム(一部)】
■カムログインプラントシステム
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■ストローマンインプラントシステム
 Straumann社Straumannロゴ
■オステムインプラントシステム
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デンタルローンについて

自由診療のお支払い方法は、現金・クレジットカード・振込が選択可能です。
また、一括払い・各種分割払いも対応可能ですのでご相談ください。詳しくは下のボタンよりご確認ください。

同意書

インプラント治療を受ける患者様には、次のような同意書をご確認・ご署名いただきます。

CONTACT

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橋口歯科赤坂ガーデンシティにどうぞ